コンテンツビジネスラボ「リーチ力・支出喚起力ランキング」社会現象化した2016年の代表的なヒットコンテンツがランクイン

コンテンツビジネスラボ「リーチ力・支出喚起力ランキング」
社会現象化した2016年の代表的なヒットコンテンツがランクイン
~「コンテンツファン消費行動調査 2017」より~

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区、社長:矢嶋弘毅)と株式会社博報堂(本社:東京都港区、社長:水島正幸)との共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」(※1)は、毎年実施している全国調査「コンテンツファン消費行動調査」(※2)の2017年版を実施し、そのデータをもとに最新の全11カテゴリ・計832のコンテンツに関する、「リーチ力・支出喚起力ランキング」*を算出いたしました。

リーチ力・支出喚起力ランキングの概要

2017年調査における個別タイトル・アーティストに関するTop10ランキング(下表)を見ると、リーチ力・支出喚起力ともに、2016年を代表する社会現象化したヒットコンテンツ・作品が上位を占めました。

リーチ力においては、2016年邦画における歴代興行収入2位を記録した「君の名は。」が1位となりました。「星野源」や「宇多田ヒカル」などテレビドラマ出演やタイアップを行ったアーティストや、2016年7月にサービス開始したゲーム「Pokémon GO」の影響による「ポケットモンスター」もランクインしました。

支出喚起力においては、メンバ-による出演で話題になった劇場映画公開やその関連のツアーを行った「EXILE」を筆頭に、ライブ活動が活発なアーティストグループが多数を占めました。また、2016年11月に新シリーズが発売となった「ファイナルファンタジーシリーズ」や7月に公開された映画「シン・ゴジラ」の影響による「ゴジラシリーズ」が7位にランクインしています。

リーチ力と支出喚起力*

企業のコンテンツ活用を促進するために、コンテンツビジネスラボが開発した独自指標のこと。
リーチ力:そのコンテンツが一年間に到達できる人数を表す指標。コンテンツの力を活かして幅広い生活者に自社商品やサービスを知らせる際に参照。この指標が高いと、キャラクタータイアップ・CMへの起用・PRなどの活用に向いている。

支出喚起力:コアファンによる、年間の関連市場規模の指標。自社の商品やサービスそのものにコンテンツを組み込んだオリジナルの企画を開発し、コンテンツファンの実際の購買を目的とする際に、どのくらいの売上規模が見込めるかを推計することができる。

=参考=
■ コンテンツビジネスラボ (※1)
独自調査「コンテンツファン消費行動調査」の知見をもとに、近年企業のニーズが高まっているコンテンツを起点とした広告やビジネス設計の支援を行う専門チーム。独自に提唱する「コンテンツファン発火モデル」を用いて、企業やコンテンツホルダーが実施するコンテンツを起点とした広告コミュニケーションの設計支援や、新規事業・サービス展開のマーケティング支援等を行っている。博報堂のマーケティングプラナーと研究開発職員、博報堂DYメディアパートナーズのコンテンツビジネス開発の専門家などで構成されるメンバーは、スポーツ、ドラマ、アニメ、ゲーム、音楽など、さまざまなカテゴリの熱心なファンでもあり、コンテンツに対する豊富な知見と情熱を有している。

■ コンテンツファン消費行動調査 (※2)
コンテンツビジネスラボが独自に実施する生活者調査。全国の15~69歳男女・計5,000名を対象に、エンタテインメントやスポーツなど計11カテゴリのコンテンツに対する消費行動の実態を把握したもので、業界団体別の出荷・売上データなど既存のコンテンツ関連調査では把握できなかった、生活者のコンテンツ消費実態に本格的に迫った調査として、2011年の発表以来、幅広い業種の企業やコンテンツホルダーにご活用頂いている。
・調査方法:インターネット調査
・調査地区/対象者:全国 15~69 歳の男女 (全国7エリアを性年代別人口構成比で割付)
・有効回収サンプル数: 5,000 サンプル
・調査時期 2017年2月10日(金)~27日(月)
・全11カテゴリ(「ドラマ・バラエティ」「アニメ・特撮」「マンガ・ライトノベル」「小説」「映画」「音楽」「ゲーム」
「美術展・博覧会」「スポーツ」「レジャー施設・イベント」 「特定のタレント・人物」
・2014年度から個別のテレビ番組についても聴取

※掲載している情報/見解、研究員や執筆者の所属/経歴/肩書などは掲載当時のものです。