「ゴーグルで覗く みらい情報生活調査」調査結果<第2弾> IoT環境における「モノと人との会話」に男女差。

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公開日: 2020年5月21日

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所(本社:東京都港区、所長:島野 真)は、スマートスピーカーをはじめ、IoTの進展に伴い広がる、家電や鏡など新たなメディアと、そこで生まれる“人とモノとのコミュ ニケーション”に着目し、「ゴーグルで覗くみらい情報生活調査」を実施しました。男女20~40代のスマートスピーカーユーザー30名に、VRのリビングで様々なモノと会話する体験をしてもらい、その最中の脳波と、事後のアンケートや インタビューから、快適なコミュニケーションの可能性を探ります。 第二弾として、モノとのやり取り中の脳波をモニ タリングし、感情の動きを分析した結果をご報告いたします。

<調査手法の特徴>
・人とモノとのコミュニケーションについて、生活者のリアルな反応を把握するため「VR技術」を活用し、モノと会話ができる未来の情報生活を仮想空間で再現した「体験型」調査
・体験後のアンケートに加え、体験中の「脳波」をモニタリング

・モノとの会話体験中の脳波の反応を8つの「感情スコア」の出現率で示したのが下記の図。
・女性層は「happy(幸せ)」が52.9%と最も多く、次いで「 excited(ワクワク)」で27.5%となり、モノとの会話に喜び楽しむ反応を示した。一方男性は、女性同様「excited (ワクワク)」(28.5%)や「happy(幸せ)」 (21.4%)といった喜びの感情が多いものの、「nervous(イライラ)」や「bored (退屈)」が各5.4%となり、体験中の会話に不快の反応があった。
・不快感情を抱いた男性の脳波の動きをみてみると、不快感情はモノからの一方的な語り掛けが長くなる時 に出現しやすいことから、男性には端的な語り掛けが必要であると考えられる。


なお、詳細については、下記リンクのニュースリリースでご紹介しております。

<調査概要>
・調査対象者: スマートスピーカー保有かつ利用経験のある男女20~40代 30名
・調査方法:  調査対象者はVRヘッドマウントディスプレーを装着し、仮想空間のリビングの中に表現された次世代メディア環境を体験。その行動観察、生体反応(脳波)、アンケート調査を実施した。
・調査期間:2020年1月18日、19日
・協力機関:調査サポート・脳波計測と解析 SOOTH株式会社/VRアプリ制作 株式会社アマナ

※掲載している情報/見解、研究員や執筆者の所属/経歴/肩書などは掲載当時のものです。