「ゴーグルで覗く みらい情報生活調査」調査結果 <第1弾>  家庭用IoT普及の鍵は、先回り、思いやり、家計の改善。

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所(本社:東京都港区、所長:島野 真)は、スマートスピーカーをはじめ、IoTの進展に伴い広がる、家電や鏡など新たなメディアと、そこで生まれる“人とモノとのコミュ ニケーション”に着目し、「ゴーグルで覗くみらい情報生活調査」を実施しました。男女20~40代のスマートスピーカーユーザー30名に、VRのリビングで様々なモノと会話する体験をしてもらい、その最中の脳波と、事後のアンケート やインタビューから、快適なコミュニケーションの可能性を探ります。第1弾は、アンケート結果をご報告いたします。

<調査手法の特徴>
・人とモノとのコミュニケーションについて、生活者のリアルな反応を把握するため「VR技術」を活用し、モノと会話ができる未来の情報生活を仮想空間で再現した「体験型」調査
・体験後のアンケートに加え、体験中の「脳波」をモニタリング

<調査結果のポイント>
モノから話しかけられ、やりとりする生活体験に面倒さや抵抗感があるのではないかと懸念したが、この生活ややりとりを全員が「魅力」と回答(魅力計100.0%)。この体験への評価ポイントから、IoT普及の鍵となる3つの要素が明らかとなった。

椅子に座るだけでヘルスチェックをしてくれることや、鏡を見るだけでスキンチェックが始まり自分の  状態に合った試供品も取り寄せてくれるなどの体験から「自分でやらなくても必要なことを先回りしてくれて楽できそう」(70.0%)という意見が最も多くあがった。

これらモノとのやり取りに「好感を感じた」(好感計96.6%)という意見も多く、特に女性を中心に、「自分を見守ってくれるパートナーのよう」「まるで家族みたい」と愛着を感じる点を評価した。

これらの未来の情報生活への「必要性」への評価は(必要計66.7%)とやや低い結果となった。 要因は「自分に合った商品をお勧めされるために無駄遣いが増えそう」という経済的な不安。 体験者からは、「家計」まで理解してくれ経済的にもお得な提案して欲しいという声が多くあがった。

このように、暮らす人のことを機械が「情報」「気持ち」「経済」の側面で深く理解し、得を感じる提案 につなげることが、IoT環境における人とモノとの快適なコミュニケーションにつながると考えられる。

なお、詳細については、下記リンクのニュースリリースでご紹介しております。

 

<調査概要>
・調査対象者:スマートスピーカー保有かつ利用経験のある男女20~40代 30名
・調査方法:  VRで次世代メディア環境を体験してもらい、体験中の脳波測定および事後アンケート実施
・調査期間: 2020年1月18日、19日
・協力機関:調査サポート・脳波計測と解析 SOOTH株式会社 /VRアプリ制作 株式会社アマナ

※掲載している情報/見解、研究員や執筆者の所属/経歴/肩書などは掲載当時のものです。